ABOUT

株式会社年貢 「農」にかける思い


代表取締役 石橋千賀良

 生まれも育ちも東京という、まったくの都会っ子から農業を始めました。
大学を卒業後、自給自足を志し単身千葉県へ移住。1年半の研修を経て、プロ農家の仲間入りをいたしました。

 人間の都合が優先する「仕事」に対し、自然の都合が全てである「農」の世界は良い意味でも悪い意味でも当時の私にとって、とても”刺激的”でした。自給自足をコンセプトにした営農生活の中で、「美味しいものをお腹いっぱい食べられる!」という安心感が、日々感じる幸せの根源だと気が付き、今もその考えは変わっていません。食の安全はもちろん、それ以上に「楽しんでいただく」ことが ” 美味しく ” お召し上がりいただけるヒミツであると信じ、様々な野菜の楽しみ方を提案する「プロ農家」として、日々田畑に向かっています。

 現在は場所を変えて岡山県高梁市という、厳しい山間で年間120種類ほど”季節の野菜”を栽培しています。
”雲海”という、早朝見下ろすと雲が広がる山の上は険しいところですが、寒暖の差、日照時間のメリハリが豊かで作物が大変美味しく育ちます。
自然が豊かな分、人の都合には厳しい環境でもありますが毎日”旬の野菜”に囲まれた生活は「楽園」そのもの。
今日は何を食べようか、
今日美味しい状態の野菜は、
収穫できたこの野菜を、いかにすれば贅沢に食べられるか、
収穫するワクワク感、
料理するワクワク感、
この”ワクワク感”こそ、本当に皆様へお届けしたい、共有したい、お伝えしたいと強く思いながら日々、野菜セットを作っています。

 そして、こんなにも面白味と奥深さがあるにも関わらず、日本全国で営農人口が減り、耕作放棄地が増え続けるのはもったいない、何故なのか、を解決するべく、新しい農業時代を築いていこうと立ち上げたのが「株式会社年貢」です。
実業、モノづくりの源流ともいえる農業において、一方的に取る「税」という意味ではなく、お金と現物を交換する”お互い年貢、お互いにありがとう”という思いを込めた社名です。
 消費者、生産者、流通者、その他関わる人皆がそのような気持ちで接することで、皆様のお食事により”ステキな魔法”がかかること、そして”ワクワク”や”ありがとう”という少し変わった切り口で農業を見ることで、新しい農業の”楽しみ”が増えていくことを、私は祈っています。